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     白池国東塔 (S47.3.21 大分県重要文化財指定)

 

  総高2.69メートル、角閃安山岩に刻まれた国東塔で、塔身の首部を欠き、基礎は一重または二重を失しているので、多少釣合いの点に不満はある。
高さは、基礎0.33メートル、台座0.6メートル、塔身0.63メートル、笠0.41メートル、相輪0.86メートルである。
 現在の基礎は一重で一石、四面ともに縦に一区に分かたれ、各区画内には格挟間が刻まれており、台座は反花と蓮花座とがらなり一石に刻まれ、括り目は蓮花座につき、反花は複弁のハ弁で、蓮花座は単弁のハ弁である。

 塔身は上下の径がほとんど同一の大きさで、中央が多少ふくらんだ円筒型をなしている。国東塔の塔身上部には、首部がつき、首部の下方に小孔をうがち、塔身内部の穴洞に通じているのが普通であるが、この国東塔は首部を欠いでいる。

 笠は形照屋根で軒口は二重になっているが下方の分は種を現わしたものである。相輪は、露盤、請花、九輪、』副花火焔のついた宝珠からなる。

                    (以上 べっぶの文化財所収、入江英親氏「国東塔」、『別府の文化財』参照)