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  月見温泉

 

 

 

● 歴 史

中島町一(元朝見村-別府村)朝見川左岸にある。はじめは現西小学校々庭の東側にあり、雲泉寺温泉の残り湯を利用して浴槽をつくり、簡単なトタン葺きの家を建ててあった。 「月見温泉」と名付けたのは、破れたトタンの間から月が眺められたからであるという。 現在地に浴場が移されたのは、昭和初期の戦争中昭和十六年(一九四一)であった。当時の家屋は、木造トタン葺きであった。 いまの建て物ができたのは戦後まもなくのころで、当時星野組(土木建築会社)が占領軍使用目的のために鮎返りダムを作っていたとき、それに使っていた材木やセメントの供与を受けて建設したものである。 浴槽は、男女共それぞれ大槽一、小槽一で計四泓である。 家屋は、木造瓦葺きで、入浴料は一人当り五〇〇円(子どもも同じ)。中島町の一部・朝見の一部・光町の一部一部が利用している。 経営は、組合有、組合経営で温泉は上原町一の出泉源から給湯を受けている。胃腸病に効果があるという(大野久氏の教示による)。

場 所